【Z会】株式会社日立ソリューションズに対する原状回復等請求訴訟に係る勝訴判決確定に関するお知らせ

株式会社Z会

株式会社Z会(以下「当社」)は、株式会社日立ソリューションズ(以下「HISOL」)に対して、開発委託した基幹システムの不具合が原因でシステム障害が発生したことの責任を問うべく、2017年11月に東京地方裁判所に提訴し、以後5年間にわたり争ってきました。
2022年2月24日、第一審において、事実関係に関して当社の主張がほぼ全面的に認められた勝訴判決が出されました。
これに対して、HISOLが不服として東京高等裁判所に控訴していましたが、その控訴審においても再び当社の主張が認められ、2022年10月5日付けで、HISOLの控訴を全面棄却する旨の判決が出されました。
この控訴審判決に対するHISOLからの上告が期限までになされなかったため、このたび、当社勝訴の判決が最終確定しましたので、ここにお知らせ致します。

1. 確定判決の出された裁判所及び年月日

東京高等裁判所 2022年 10月 5日

2. 控訴審判決確定に至るまでの経緯

・2017年11月21日
HISOLに対し、基幹システム開発の不具合が原因で発生したシステム障害により当社が被った損害に関して、契約の債務不履行解除に基づく既払契約代金の原状回復請求、及び、債務不履行ないし不法行為に基づく損害賠償請求を求めて、東京地方裁判所に本件訴訟を提起。

・2022年2月24日
東京地方裁判所は、事実関係に関する当社の主張(システムの処理時間等の基本的な性能要件に関する合意が存在したこと、ベンダーの納品物の性能等に重大かつ致命的な不具合が存在したこと、当社はユーザーとしての協力義務を果たしていたこと等) をほぼ全面的に認めた上で、HISOLに対し、当社の既払契約代金のうち11 億1,394 万2,000円及びこれに対する遅延損害金の支払いを命じる判決を言い渡した。
これを不服としてHISOLが東京高等裁判所に控訴(同年2月28日)。

・2022年10月5日
東京高等裁判所が、第一審判決の内容を支持しHISOLの控訴を全面棄却する判決を言い渡した。
 
3. 訴訟の当事者の概要

(1) 原告・被控訴人  株式会社Z会     
(所在地:静岡県三島市文教町一丁目9 番11号、代表者:藤井 孝昭)

(2) 被告・控訴人   株式会社日立ソリューションズ
(所在地:東京都品川区東品川四丁目12 番7 号、代表者:山本 二雄)

4. 控訴審判決の内容

・HISOLが行った本件控訴を棄却する。
・控訴費用は、控訴人の負担とする。

 

 

なお、本件の提訴から5年の歳月を経て、当社の勝訴判決 (システム障害を発生させた開発物にベンダーの責任があるものとして、11 億1,394 万2,000円及び遅延損害金の支払いをHISOLに対して命じるとともに、HISOLによる 控訴を全面的に棄却する判決)が確定したことを受け、2017年当時のシステム障害発生により多大なるご迷惑をおかけしたお客様をはじめ関係先の皆様には、謹んで本件結果についてご報告させていただくとともに、今後ともお客様にご満足いただける教育サービス提供に向けて弛みなく努力を続けてまいりますことを当社としてあらためてお約束いたします。