【Z会】『「未来の教室」実証事業』2019年度 採択のお知らせ 武蔵野大学中学校・高等学校(中学1年生)にZ会のサポーターを派遣し、AI教材を用いた学び方改革を推進

株式会社Z会

株式会社Z会(代表者:藤井孝昭、以下「当社」といいます)は、経済産業省が主導する『「未来の教室」実証事業』に昨年に引き続き採択されましたので、お知らせいたします。

2018年度の『「未来の教室」実証事業』の概要

昨年度に実施された『「未来の教室」実証事業』では、50を超える実証事業を通してテクノロジーを積極的に取り入れた革新的な能力開発技法「EdTech(エドテック/Education とTechnologyを組合せた造語)」による学びの革新の在り方が全国各地で試行されました。当社も「Z会Asteria 総合探究講座」を学校向けにカスタマイズし、iPadを活用した「探究的な学びから教科教育への誘導(主に理科・社会)」という領域にチャレンジしました。結果として、事前と事後のアセスメントでは約半年間の実証を通じて、記述力や関連する教科の学習意欲の向上などが確認されました。

当社の実施する事業の概要

一方で昨年、当社を含む多くの実証事業者は「探究的な学び」の時間の確保という課題に直面しました。そこで本年度は、武蔵野大学中学校・高等学校(学校長:日野田直彦、以下「実証校」といいます)の中学校1年生138名を対象に、「AI教材と人の指導による数学修得の効率化」を通して、探究学習の一層の充実を試みることとなりました。この取り組みは、実証校の教員と当社の子会社である株式会社Z会エデュース(代表者:髙畠尚弘)から派遣されるサポーターとが連携し、タブレット型AI教材「atama+(アタマプラス)」を用いた個々の生徒に最適化された数学の指導を行うことで実現をめざします。併せて「単元の理解の深さ」についても効果測定を行い、「より深く学べる」環境の構築もめざします。

実証校の教員とZ会のサポーター講師が、AIを活用して数学の指導効率化に挑みます

具体的には、(1)学びの効率化、(2)生徒の理解度・意欲の向上、(3)STEAM教育(※)による探究的な学びの促進の3つをめざします。
(1)(2)については実証校の教員とZ会の派遣サポーターの下で「atama+」を活用し、個別最適化された教材で効率的な指導と学習意欲向上をめざします。(3)については経済産業省が今回新たに構築する「STEAM Library」と呼ばれる教材データベースから、学校が選択した探究プログラムを実施する予定です。

※STEAM教育:Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの頭文字をとったもので、理系を基軸とする領域に特化した学びをさします。STEAM Libraryはこうした領域を学べる教材・コンテンツを、多くの事業者から集めたものとなります。

当社は実証事業を通して、多くの学校の「探究学習の充実化」を、人による指導とAIの活用という両軸で実現することをめざすとともに、今回の実証で培ったノウハウを全国の学校に展開することも視野に学び方改革を推進してまいります。