【Z会】『「未来の教室」実証事業』 採択のお知らせ — 中学校での Learning Innovation を推進 —

株式会社 Z会

日本大学三島高等学校・中学校(中学2年生)の探究的な学びを最大化し、「知のナビゲーター」としてZ会の総力を結集

株式会社Z会(代表者:藤井孝昭、以下「当社」といいます)は、経済産業省『「未来の教室」実証事業』に採択され、同実証事業の事務局であるボストンコンサルティンググループ(以下「BCG」といいます)との間で以下の契約を締結致しましたので、お知らせいたします。

事業名 「未来の教室」実証事業
(平成29年度補正学びと社会の連携促進事業(「未来の教室」学びの場創出事業))
事業者名 株式会社Z会
事業概要 中学校における知のナビゲーターの実証事業

本実証事業については、以下のプレスリリースでもご確認いただけます。
経済産業省 http://www.meti.go.jp/press/2018/07/20180717004/20180717004.html
BCG https://www.bcg.com/ja-jp/d/press/17july2018-Future-Academy-197281

今後採択事業者は順次増える見込みですが、BCGの発表では、現時点において当社が「知のナビゲーター」領域(詳細後述)を担当する唯一の実証事業者となっております。当社は総合教育企業として、人の力とICTの力の相乗効果により、学びのイノベーション(Learning Innovation)を先導してまいります。

『「未来の教室」実証事業』の概要

AIやロボット、IoTの出現により、現在の日本社会は「第四次産業革命」を迎えつつあると言われています。これからの社会では、加速度的な変化の中で複雑に入り組む課題を解決し、変革を促していける「チェンジ・メイカー」型の人材がますます重要になっていき、そうした人材を育成するために教育のあり方にも変化が求められています。その中で、テクノロジーを積極的に取り入れた革新的な能力開発技法「EdTech(エドテック/EducationとTechnologyを組合せた造語)」が注目を集めています。
『「未来の教室」実証事業』は、従来の教育の良さに加えて各業界の最先端技術や知識を総動員し、その名の通り「未来の教室」を実現するために必要なサービス/プログラムの開発および実証を行います。その成功事例の創出や、開発/運営にあたっての課題を抽出し、将来的に全国で「未来の教室」が実現できる道筋をつけることを目指した事業となります。

『「未来の教室」実証事業』の実施体制

当社の実施する事業の概要

今回の実証事業では、学習者が中心の「未来の教室」を全国に広げていくために、最大で5年間、同じ学年を追跡して調査することを念頭に置いています(今回の契約は2018年度のもので、来年度以降は別途公募がある見込みです)。
本年度は、当社およびその子会社が保有するEdTechを活用して教科学習の知識を効率的に学ぶことで、ワクワクする探究・協働学習にじっくりと取り組める仕組みを実証校と共働して模索してまいります。

具体的には、Z会Asteria(アステリア)の英語4技能講座・数学新系統講座のアダプティブ・ラーニングを用いた知識の効果的な獲得、Z会Asteria総合探究講座の仕組みを応用した遠隔での協働学習や非認知スキルの育成を試みます。さらに、実際の授業や校外学習に当社スタッフが参画し、探究的な学びを深めるために最適な教材・題材をデジタル・アナログ問わず、個々の生徒に最適な形で提供してまいります。

こうした取り組みを通じて、当社は一人ひとりの生徒を「個別化した深い学び」へといざなう「知のナビゲーター」として活動してまいります。また、Z会グループが提供するアセスメント「LIPHARE(リファール)」を用いて、偏差値や教科成績では可視化しにくい「思考力」「表現力」等を事前事後で測定致します。実証校の学力試験の結果も交え、探究学習と教科学力の相関関係を最大で5年間、追跡調査することで、中学2年生の生徒が高校を卒業し、進路を選択するまでにどのような変化があったかの考察や、実証校のカリキュラム最適化、探究学習の強化にも貢献してまいります。

実施する実証事業の概要

実証校について

今回の実証事業では、日本大学三島高等学校・中学校の中学2年生と全面的に連携いたします。今回の実証事業では学校の正規の授業(道徳・家庭科・総合)の一部を探究活動に割り当て、生徒は家庭科の食生活分野を発展させた探究テーマを個々に設定します。また、同校は中学・高校の全校生徒2000人以上が一人1台 LTEタイプのiPadを保有し、日常的に「学びの武器」として活用されています。
また、中学2年生の生徒は、2018年2月17日の公開授業にてZ会Asteria総合探究講座の「遠隔での協働学習」を活用し、「観光」をテーマにした調べ学習の成果を外部のプロに発表・講評を得るという取組を経験しています。今回の実証事業ではこの取組をさらに拡大する形で、年度内2回の公開成果発表会に向けて探究的な学びを深めていく予定です。

日本大学三島高等学校・中学校