【Z会】小5生から高3生向け非認知能力アセスメント「SELF+eZ(セルフィーゼット)」をリリースします

株式会社Z会(本社:静岡県三島市、代表取締役社長:藤井孝昭、以下Z会といいます)は、RAD Science Solutions(本社:アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア、CEO兼共同設立者:Richard D.Roberts)のRichard D.Roberts,Ph.D(リチャード・D・ロバーツ博士)の全面協力のもと、監修者の北川達夫教授と共に開発を進め、主に自治体を対象とした小5生から高3生向けの「Z会非認知能力アセスメント SELF+eZ(セルフィーゼット)」を、先行導入期間を経て2月2日(月)にリリースしましたので、お知らせいたします。

Z会は1931年の創業以来、「自ら考え、調べ、表現する学習」を繰り返し実践することが未来をひらく力を育てると考え、思考力を養う良問や、一人ひとりに寄り添う高品質な教育サービスを提供してきました。非認知能力の必要性が叫ばれるようになる前から「本物の学力」を育むサービスを提供していたこともあり、このたび OECD(経済協力開発機構)における、PISA(OECD生徒の学習到達度調査)を始めとする様々な教育測定プロジェクトの開発経験を有するRAD Science Solutions CEO兼共同設立者リチャード・D・ロバーツ博士と共に、理論的根拠と世界的な実績に基づいた非認知能力アセスメント「SELF+eZ」を開発しました。

非認知能力とは

非認知能力(non-cognitive skills)とは、IQや教科学力とは異なり、テストによって数値化することが困難な、目標達成への意欲、やり抜く力、自制心、協調性、共感性などの資質や能力を指します。

OECDではこれらの能力を社会情動的スキル (Social and Emotional Skills) と定義し、「目標の達成」「他者との協働」「感情のコントロール」に関するスキルであると整理しています。これらは、個人のウェルビーイングや社会・経済的成果にも影響を与える、測定可能かつ育成可能な個人の特性として、認知的スキル(cognitive skills、いわゆる「学力」などの能力)とともに重要なものとされています。

 

Z会非認知能力アセスメント「SELF+eZ(セルフィーゼット)」の概要・特長

児童生徒の学習端末を用いて実施できる設計

「Z会非認知能力アセスメント SELF+eZ(セルフィーゼット)」(以下、本アセスメント)の対象学年は、小5生から高3生です。児童生徒の学習端末を用いることを想定したCBT(Computer Based Testing)形式にて実施します。探究学習等の観点別評価における客観的評価ツールとしても利用可能です。
※PBT(Paper Based Testing)形式での受検も可能です。

「ビッグファイブ(BIG5)」理論をベースにした測定指標

「人の性格は5つの因子によって構成される」という学説に基づいた指標が「ビッグファイブ(BIG5)」です。OECDが実施している「社会情動的スキルに関する調査(SSES)」でも児童生徒の社会情動的スキルの形成及び発達に関する要因を評価する際に使われており、世界的にも信頼性、汎用性が高いとされている理論です。これまで非認知能力は「大切ではあるが可視化できないもの」と考えられてきた側面がありますが、本アセスメントではこのBIG5理論をベースとして、児童生徒の非認知能力を可視化します。

本アセスメントの測定指標

創造と革新の能力 オープン性・創造性と改革能力
科学や芸術など、人類の築き上げた世界と文明を深く理解し、新しいものをすすんで受け入れ、自分で新たなものを作り出す能力です。
自己管理の能力 誠実さ・自己管理能力
目標を設定し、それに向けて自分の思考、感情、行動を適切に調整することによって効率的に行動し、自分の能力を最大限に発揮する能力です。
コミュニケーションと社会参画の能力 外向性・社会参画能力
知らない人にも進んで話しかけ、人間関係をつくり、集団の中で積極的に発言することによって、さまざまな活動に主体的に関わっていく能力です。
感情回復の能力 感情の安定・感情回復能力
プレッシャーやストレスを受け流し、自分の気持ちと向き合いながら、冷静さを保ち、困難な状況も忍耐力を発揮したり、立ち直ったりする能力です。
チームワークと協働の能力 協調性・チームワークとコラボレーション能力
義理と人情にあつく、相手の気持ちを大切にし、だれにでも優しく接し、すすんで手助けのできる能力です。

「アセスメント結果は成績ではなく、児童生徒の個性である」という方針から、本アセスメントの個人フィードバックレポートには偏差値などの数値的な概念はありません。「この結果だから劣っている」ということはなく、大切なのは児童生徒がアセスメントを通じ自身の強み・弱みに気づくこと、そしてなりたい自分になるためにどういったことを意識して生活していけばいいのかを知ることだとZ会は考えます。個人フィードバックレポートには児童生徒の意識啓蒙のため、結果に応じた行動指針を5つの項目ごとに記載してご返却します。

工夫された3つの異なる問題群で高い測定精度を実現

非認知能力を測るアセスメントの中にはアンケートのような「自己申告」により実施されるものも多く、それでは自分をよく見せようとつい偽ってしまう姿勢やバイアスのかかった回答など「正確でないデータを収集している」可能性を排除できません。
本アセスメントは工夫された3種類の質問形式により構成されています。自己申告問題以外も設定することで、バイアスを排除した、より科学的で信頼性の高い測定精度を実現しています。

IRTに基づく「推移レポート」により、児童生徒の能力の変化をより正確に把握可能

本アセスメントは、IRT(Item Response Theory、項目反応理論)に基づく分析により、毎年の経年比較はもちろん、同一年度内に、異なる問題セットで複数回実施した場合でも「等化(統一尺度での数値化)」による比較で、児童生徒の変化を正確に把握することができます。

非認知能力の「変化」は、年齢とそれに基づく発達を理由とするもの、個人の中での比較や集団との比較によって生じるもの、そして教育施策などによって生じるものなどがあります。複数回の実施により、児童生徒の「変化」についても的確に把握することが可能になります。これにより、今までの教育施策の効果測定や今後に行う教育施策のデータとして利活用が可能になります。
この「個性への尊重」と「学校・自治体への利活用可能なデータ提供」というバランスの良さが本アセスメントの特長です。

主体性や非認知能力の研究において世界的な権威である、RAD Science Solutions CEO兼共同設立者リチャード・D・ロバーツ博士と開発

30年にわたり、認知能力および非認知能力の評価システムの研究開発の最前線に立ち、PISA、PIAAC(OECD国際成人力調査)、社会情動的スキルの研究といったOECDのさまざまな教育測定プロジェクトに長年貢献されてきた経歴を持つリチャード・D・ロバーツ博士と共同開発したアセスメントです。

国際的な学力評価ツールの開発者として非認知能力にも造詣の深い北川達夫先生に監修を依頼

国際的な学力評価ツール開発者としてOECD・PISA読解力調査専門委員を務めたほか、教材作家として日本やフィンランドなどの教科書・教材・アセスメント制作に携わり、学校や企業を対象に、グローバル・スタンダードの思考力・対話力・倫理的意思決定力の研修を実施している星槎大学大学院教育学研究科客員教授・北川達夫教授に本アセスメントを監修いただいております。

 

本アセスメントで測定した非認知能力のデータが、児童生徒が自分自身の強みや課題に気づき、より主体的に学びを深めていくきっかけとなること、また学校現場・自治体・教育関係者の方々がそのデータをもとに、より効果的な教育施策の検討を行える助けとなることをZ会は確信しています。

 

開発者・監修者のコメント

開発者 リチャード・D・ロバーツ(RAD Science Solutions CEO兼共同設立者)

Non-cognitive skills, such as work ethic, teamwork, and stress tolerance, are crucial to our education, work, and life in general. Research has proven that these abilities are strongly associated with our overall well-being, and our performance in school and on the job. While this assessment was originally developed for use by English speaking people in the United States, the United Kingdom, Australia, Canada, and New Zealand, we are very excited as it has now been translated into Japanese. For teachers and administrators, such an assessment will be useful in helping to understand trends within classrooms, schools, and districts, supporting the personal and academic growth of each student. And by expanding these efforts, we hope the importance of non-cognitive skills will be recognized more widely, leading to practical applications in educational settings that will help students prepare for the future.

(勤勉さ、チームワーク、ストレス耐性といった非認知能力は、私たちの教育、仕事、そして人生全般にとって非常に重要です。
研究により、これらの能力が私たちの全体的な幸福度、学校での成績、そして仕事でのパフォーマンスと強く関係していることが証明されています。
このアセスメントは元々、米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの英語を母国とする人々が使用するために開発されましたが、この度、日本語に翻訳されたことを大変嬉しく思っています。
教師や管理者にとっては、このようなアセスメントが、教室、学校、地区内の傾向を理解するのに役立ち、各生徒の個人的および学術的な成長を支援するのに有用です。
そして、これらの取り組みを広げることで、非認知能力の重要性がより広く認識され、教育現場での実践的な応用につながり、生徒たちが将来に備える助けとなることを願っています。)

監修者 北川達夫(星槎大学大学院 教育学研究科 客員教授)

どのような時代にあっても、自分らしくしなやかに生きていきたいものです。そのために必要な力として、いま非認知能力に注目が集まっています。本アセスメントは、心理学の理論にもとづき、私たちの個性をつくる5つの要素を、育てることが可能な5つの力として、わかりやすく見えるようにしたものです。いまの自分がどこにいるかを知り、これからどこを目指すかを考えるための「心の地図」といえるでしょう。自分の強みをさらに伸ばすもよし、弱みの克服にチャレンジするもよし、そのために日々こころがけるとよいアドバイスも得ることができます。学校の先生にとっても、おうちのかたにとっても、お子さまの将来を、お子さまとともに考えるための格好の資料となるでしょう。

 

 

 

本アセスメントの詳細については、以下の特設サイトもご参照ください。
URL:https://www.zkai.co.jp/home/koumin/ncs/

本アセスメントに関するお問い合わせ先

株式会社Z会 非認知能力アセスメント事務局 
電話:03-4333-4410(受付時間:平日10:00~17:00 *土・日・祝日・年末年始を除く)
E-mail:zkai-ncs@ml.zkai.co.jp